放課後デイサービス「トインビー・ホール」及び児童発達支援「プレ・スクール」経営理念

〜教育とは、炎を燃え上がらせることであって、入れ物を満たすことではない〜

目的


一人の子どもを自立した人間として、さらには自由な社会を担っていくことができる人間として育てること。すなわち、名誉や富や権力といった社会的な評価で自分を測るのではなく、自分を測る基準となる軸を自分のなかにもつこと。そして同時に、他者への共感能力にもとづいた公共性をもつこと。つまり自治しうる人間を育てること。

目標


日常生活の中で出会う具体的な問題を子どもが自分で捉え、仮説を立てたりして、自分たちで能動的に解決しようと取り組む。問題解決の過程を通して、法則の理解や科学的思考の方法・能力の習得する。

理念


大切なことは何が与えられているかではなく、与えられているものをどう使うか。つまり自分を受け入れ、備わっている能力を上手く使っていくことで幸福になれる。

 方法


子供を問題発見とその解決にむかわせること。そのために系統的な補助を行うこと。それは、支援者と児童との対話ですすめられること。
児童の自らの活動を重視し、自己学習の能力をめざしつつ、科学の基本概念・学問の構造の獲得。つまり直感と検証を重視すること。

内容・方法


「構造」を学び上手く捉えることができれば、理解力が増す。「構造」とは学ぶ事柄の本質、物事の関連性である。つまり「構造」は大人が上から教えるのではなく、子供自身の「発見」によって学びとることが重要。これは発見を促す興奮の感覚。この発見とは、以前に気づかれなかった諸関係のもつ規則正しさと、諸観念の間の類似性を発見すること。その結果、自分の能力に自身を持つに至ることになる。勉強ができる子は「構造」を捉えるのがうまい。「構造」をうまく捉えることができれば、内容を理解することができる。そして、構造を学ぶとき、大人が教え込むのではなく、「発見」によって子ども自身が学び取ることが大事。
「仮説を立てて検証する」という学びの方法そのものを身につけることが重要。既存の事実を与えるものであってはならない。子供達が学者と同じように「態度」を身につけることが決定的に重要である。発見した知識が重要ではなく、発見するための過程と方法が重要。発見された結果としての「知識」は二次的な意識しか持たない。「分析」より「直感」が重要。単に知識の量を増やすのではなく、未知の現象に触れたときにそれを適切に処理できる様々な考え方を身につけることが重要である。
「教える」のではなく「気づかせる」。つまり自ら内にある真理を体験し、信念を形成する能力を身につける。 

大切な言葉


1.「魂の配慮をせよ」

「魂」とは、その人固有の「人間性」という意味で、『自らの人間性に従い「よい」行為に努めよ』ということ。「魂のよさ」とは、個々人で異なるものではなく、人間に共通する「徳」に基づくものである。「徳」の特徴は、もし人がその徳を知っていたならば、必ずその徳に従って「よい」行いをする。もし人が不正な、「よくない」行いをしたならば、それは「徳」を知りながら不正を行ったのではなく、そもそも「徳」を正しくは知らなかったということ。
 

2.「樹木は幼い時に保護してやり、幼い時に助けてやれば、地上からまっすぐに天に向かって伸びて行く」

 子どもが人生で出会う様々な困難を克服するためには、その子の関心や願いが育つように教育することが重要

遵守事項


  • 1.大人があれこれ教えるよりも、子どもが自発的に行動し、大人はあくまでも援助する存在であるべき。
  • 2.知識を与える前に、その道具である諸器官を完成させること。感覚器官の訓練によって理性を準備する教育を行う。知識の埋め込みよりも、運動や様々な経験を通して子どもの心身を鍛えることを最優先に考える。
  • 3.教育は生活の過程そのものであり、将来の準備ではない。要らない知識を無理やり詰め込む必要はない。子どもの興味・関心に従って、教育内容は構成されること。

保護者と支援者の役割


真情が最も深く動くのは親。そこには抱く我が子の成育がある。日々に相触る子等の生活がある。欺うも自ら育とうとするものを前にして、育てずしてはいられなくなる心、それが親の最も貴い育ての心。
我が子を育てて自ら育つ親、子等の心を育てて自らの心も育つ教育者。育ての心は子どものためばかりではない。親を育てる心である。
子供から好かれる、尊敬される、喜ばれるといったことが一番重要。子どもは「あんなふうになりたい!」と憧れを持てば、言われなくても一生懸命努力する、大好きな人が言うことや教えてくれることは、しっかりと心に刻んでいく。子どもにかかわる大人は、何より「子どもにとってうれしい人」であること。

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子どもが「遊び」を通して「生きる力」を身に着けることが支援の柱


「遊び」は、副交感神経を刺激しリラックスして楽しく学べる
①脳の細胞間のつながりを強化し、学習や記憶力を高めることができる(イギリスの研究結果より) ②自発的に有酸素運動することで健康につながり脳へのパフォーマンスが高まり成績が上がる(アメリカの研究結果より)
③ワーキングメモリー(短期記憶・長期記憶)が高まり、考える力や集中力のある子供に育つ(イギリスの研究結果より)
④みんなで一緒に遊ぶことは、自尊心を高め自己肯定感が高まる(イギリスの研究結果より)

「遊びは人間活動の本質である」とオランダ歴史学者ヨハン・ホイジンガが唱えています。つまり、「遊び」は幸福の源泉であるということ。例えば人は必ず死ぬことを知りながら、なぜ生きるのか? と考えるなら、それは幸せを求めて生きているからである。例えば、いつ、どこへ着陸するか分からない飛行機に乗り(人生)不安で一杯になる気持ちを静めてくれるのがワクワクさせる「幸福感」であり、人は「幸福感」を求めて生きている。また子どもたちに「一番楽しい時はいつ? ワクワクする時はいつ?」と尋ねると「友達と遊んでいるとき」と答えます。まさに子どもたちは人生を楽しんでいます。その子どもたちの「遊び」を減らし、訓練や教育に励むことは子どもの「幸福感」を奪い「不安」を増やしていることになる。「不安」を多く抱えた子どもは脳にストレスが溜まり異常行動を起こしてしまう研究結果もある。(脳科学研究より)
現代の子どもは、心身を落ち着かせることが困難な時代に生まれ脳科学的にはコルチゾール(ストレスホルモン)が高レベルになりやすい、ドーパミン(快感や幸福感、意欲、運動調節)が不足しやすい、オキシトシン(信頼、愛情を感じる)が不足しやすく、セロトニン(精神を安定させる)が不安定になる等の環境にあり子どもの成長を阻害する要因が数多くあるとされている。(脳科学研究より)

しかし「子どもは遊ぶ権利が保障されている」と国際条約の「子どもの権利条約第31条」にあり、大人たちは、子どもに「遊ぶ」環境を整えなければならないのですが現実は、感情的にストレスの多い強制的な訓練や教育に置き換えられている現状がある。これは子どもにとって、楽しい「遊び」が奪われ、ストレスの多い教育に代わる二重苦になり、ストレスが増え、世に言われている「困った子」を大人たちが増やしていることになる。しかし「困った子」ではなく二重苦に苦しんでいる「困っている子」であり、大人たちは「困っている子」の声を拾い、共に困っていることを解決しなければならない。

ここで再考して欲しいのが「遊び」というものは、能動的であり「やりなさい」と命じられたものではないこと。子どもたちは遊びを通して「好奇心」や「探究心」が育ち、頭を使い、体を動かし、他者との関り等と様々な「学び」がそこにあるから「遊ぶ」ことを楽しんでいる。そした自由な遊びは、子どもの自発性、柔軟性や創造性を生み出し知識の蓄積となり「生きる力(人間形成の一環)」となる。そして文部科学省は子供の自発的「遊び」は重要な「学習」として環境を整えることをすすめています。子供の自発性つまり主体性とは「自分でやりたいこと・やるべきことを見つけて、行動を起こすこと」であり、そのために大人は、子どもの声を拾い、子どもの幸福を作り出すために環境を整えることが必要です。子どもが元気に遊びリラックスできる環境をつくり、帰ってきた家庭の環境が心地よいことが子供の成長に大きく影響します。子供たちは遊びを通して頭を使い、思考する力、記憶する力、コミュニケーション能力、集中力、やる気、忍耐など生涯において重要な力を身に着け発達させ成長します。遊びは子供の脳を育て人生を楽しく過ごす方法を学びます。

子どもたちは遊びを通して体力や運動能力の向上の他に、自発力や認知能力、創造力を高め、社会性(コミュニケーション力、ルール、思いやり、柔軟性等)を身に着けます。そして遊びを通して子供の心が安定することで人間関係も築きやすくなり、大人になったときに自ら考え解決策を探し行動でき、人生の迷いから抜け出すことができるようになります。

また大人数で遊ぶことにより、自分の気持ちをぶつけるだけでなく相手の気持ちを考えて行動できるようになり、他の子供とのコミュニケーションを通して、協調性や社会性を養うことができ、集団行動が身に着きます。大人は子供に対して、危ないことや衛生的によくないこと、間違っていることは間違っていると教え、それ以外は自由に遊ばせることが重要であり、大人が子どもに教え込まないことに注意が必要です。これを怠ることは、不安やうつ病を引き起こす社会を設計しているのと同じです。

また子どもは、遊びを通して怪我したり、傷ついたり、失敗したりと繰り返し、次に怪我しないようにするため、傷ついたりしないため、失敗しないために一生懸命に考え行動し、解決策を自ら見出します。そこで大人が先回りして、怪我しないように、傷つかないよう、失敗しないように手助けすることで子どもから考えて行動することを奪い、子どもは考えることをしなくなり、怪我した、傷ついた、失敗したとなったら他人や物に責任を押し付け、自分には責任は無いと考える身勝手な人となり孤独になってしまいます。

 

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